『東京タワー・レストラン』の登場人物たち
神西です。
今回はタイトルの通りの話。真面目な話が続いたのでちょっとずつ砕いていきます。
大抵の物語がそうであるように、『東京タワー・レストラン』にも何人かの人物が主人公に絡み、物語に介入してきます。
その人物たちについて、箇条書き気味にかるく触れていきます。
◆サジタリ
・主人公。規則正しいことをよしとする長身の日本人青年。温厚で、未来に放り出されようと記憶を失っていようとあまり取り乱さないくらいには冷静で、しかし他者に対しての情はある。頭の中ではわりと捻くれたことをとりとめもなく考えている。
・私が青年を主人公にすると必ずこういうタイプの人物になってしまう気がします。自己が反映され得るベースなので、とにかく書きやすい。でも画一化されるのもどうかと思ったので、前作ではあえて少女を主人公に書いていました。
◆モウモウ
・コック。遺伝子構造は牛らしい。牛なので人間の常識や規律への理解が浅い。諸々勉強中。
◆繊月
・一人目の客。子ども。記憶力がすごい。家出してきた。腹の中には異星人がいて、ぐうぐう鳴いては彼女を困らせる。
・本作の原案にあたる初期ボツ稿から唯一生き残って採用されたキャラクターで、結構愛着があります。
◆ヒナカ
・天井裏に潜んで出てこないウェイトレス。天井裏で接客業は成立しうるものなのか、とサジタリは疑問に思う。賢そうな気配がある。
・このキャラクターは原案からの設定をバックボーンとして一身に受け継いでいるのですが、そういった意味のない自己満足的情報は作中では全部バッサリカットしているのでご安心ください。ともかく、個人的にこだわった人物ではあります。
◆春亥
・近年父の後を継いだ、通称「ビストロヤクザ」のボス。ナポリタンが好きな小僧。
◆ムー
・春亥の部下兼ボディガード。
・作中で出てこないんですが、正式名は「木鶏」と書いてムーニャオと読むんだったと思います。名前が格好良くないので周囲には略して呼ばせている。
◆源馬廻
・宇宙を股にかけるグルメ冒険家。作中でたびたびエピソードが挿入される。
以上です。前作と比べるとかなり少ないですが、作風としてこれぐらいが妥当かなという判断でした。本当は春亥の部下は二人いたり、「先生」というちょい役の人物にも頁が割かれたりしていたのですが、極限まで切り詰めてみました。気になったキャラ、もしくは読んで気に入ったキャラがいたら嬉しいです。私は全員好きです。
神西
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